ぽっちの夜

上を向いて 歩こう にじんだ星をかぞえて

中嶋悠紀子(なかしまゆきこ)です。
普段は「プラズマみかん」という劇団で劇を作っています。
今日の稽古場日誌を担当します。よろしくお願いします。

私は皆と帰り道が逆方向で、特にS-paceの稽古になってからは毎日一人で今里筋線を帰っています。

外の地下鉄と比べて深い場所を走っているからなのか、それとも急激に地下に潜るからなのか、夜の今里筋線は、より一層孤独感を強めます。

「ホシは遠いなぁ…」
なんて天井を眺めたりしながら、今回のお芝居のことを考えたりしています。


「大阪レ・ミゼラブル」に関わり始めてから、初めて経験したことがあります。

それは、宣伝でお芝居のチラシを渡した際に「私は(僕は)(特定の)政党を支持しているから、この作品は観られへんわ。」とはっきりその場で断られてしまったことです。

付き合いの長い友人だっただけに、その時は結構ショックでした。

確かにチラシにはそういうことを匂わせる文言が、意図的に、やや刺激的に書かれてあります。だから今回のような返しを受けてしまうことも十分予測出来たはずなのに、私は答えを用意していなかった。しまったなぁ…。

その時の状況を何度も思い返しては、どうすれば良かったのかを考えています。

お芝居などの芸術の世界に身を置いていると、表現の自由が脅かされる危機に直面することが度々あります。

例えばダンスが規制される条例が出来たり、過激な描写のある漫画が図書館に置かれなくなったりすることです。
そういう規制は、演劇にも存在します。

表現者の多くがこれをピンチだと騒ぎ立てるのは、この些細な規制が次第に大きく広がっていって、いつの間にか表現の自由を、そして言論の自由を奪われている…ということになりかねないからです。

そしてこの言論の自由が奪われた世界を描いているのが、ユゴーの「レ・ミゼラブル」なのです。

しかし、一方で、周囲からはこんなことも言われてきました。

「過激な漫画を子供が読んで真似したら困るし…(規制は当然だ!)」
「夜にお酒飲んでダンスする場所がクスリ売買の温床になるわけやし…(規制は当然だ!)」
「自分が好きなこと出来んようになると困るから騒いでるだけやろ?(規制は当然だ!)」

私たちが想像している以上に、周囲の考えとズレがあることを痛感させられます。

私からすれば、ダンスを規制することと、クスリの密売を取り締まることは全く別のことだと思うのですが、なるほどこういう意見も、今目の前にある問題を解決する手段としては現実的で有効のようにも思えます。

どちらの考えが正しい、とか、どの政党を支持している、という話ではなく。

この考え方の違いをどうやって解決しよう?となった時、一票でも多い方が勝ち、少ない方が負け、という考えでは結局人々の関係をも分断してしまうし、それはもう過去の、古い考え方になってきているようにも私は思えていて。

これから先は、どちらかを置いてけぼりにしないで済む方法を探していく必要があるんじゃないかなあ。そのためにはどうすればいいのかなあ?

……なーんてクソ真面目な話を、ちょっと葛藤もありつつも、少し勇気を出して年明けの新年会で言ってみたりしまして。

でもそうしたら結構「あるある~」とか「若い人の方が多いね~」とか、「そういう人にも観てもらいたいよね~」と、更に色んな話が出てきて。あ、言って良かったな…と思えたのでした。特に最後に「みんな演劇したらええねん!」という話題になったのは印象的で、ああ、それ!!!と。

「演劇をする」って、他者と自分の違いを知って、擦り合わせて…そんな作業の繰り返し。

そんなわけで、本番まであと少し。
チケットのご予約も絶賛受付しております。
ここまで読んで下さって、少しでも胸にざわつきやもやつき、ひっかかりを感じた方がいらっしゃいましたら、是非、「いいね!」の代わりにご予約をお願いします!!

2月3~5日です。
「に・さん・し・ご・アイホール」と覚えて下さい。


たまに自劇団のブログでも稽古のこと、書きます。こちらも是非。

【プラズマみかん稽古場ブログ「ちょけは全力で拾え!」】
http://blog.livedoor.jp/plasmamikan/

★写真は今日の稽古の一コマ。
衣装プランが発表になったのでみんな真剣に見ています。合格発表みたい。あ、もうすぐセンター試験だなあ。。。(遠い昔の出来事)

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